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1章 15

작가: 深田あり
last update 게시일: 2026-05-06 20:12:28

「はい」

 小さく頷くアコ。

「アコのために、俺は……君を直したい」

「はい!」

 大きく頷くアコ。

 そして俺は、はっきりと言った。

「アコのために、俺は、オーディオをやるよ」

「はいっ! ありがとうございます!」

 アコがもう一度抱きついてきた。

 ぬくもりが心地よい。肌の感触が妙に暖かい。

「お、八島。覚悟は決まったの?」

 と、紐育が妙にほくほくした顔で声をかけてきた。

 どうやらたっぷり堪能したらしい。

「ああ、紐育は?」

「んー、気になるのはあったけど、ちょーっと値段がね。高いよね」

「だよな。まさかイヤホンがこんなに高いものだとは思わなかったよ」

 世の中わからないことばかりである。

 と、アコが嬉しそうに挙手する。

「私、八万五千円ですから!」

 自慢。俺ははは、と口元を引きつらせながら小さく突っ込む。

「でもそれこの店では多分ミドル級だよな? 
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